県教委調査:教諭が生徒にヒント 県学力テストなど2件--北広島の中学校 /広島

県教委調査:教諭が生徒にヒント 県学力テストなど2件--北広島の中学校 /広島
毎日新聞 2011年1月15日(土)16時25分配信

 北広島町教委は14日、町内の中学校に勤める男性教諭(国語)が昨年2回にわたり、県の学力調査などで生徒に解答のヒントを与えていた、と発表した。
 教諭は昨年6月、県教委が実施した「10年度基礎・基本定着状況調査」で、対象だった2年生34人に、記述式問題1問の解答のヒントを与え、聞き取り試験の原稿も配布した。同問題や聞き取り試験の一部など計5問で正答率100%となった。同12月には、町が「県中学校学力向上対策事業」の一環で実施した学力調査で、記述式問題1問のヒントを34人に与えた。うち27人がヒントのキーワードを用い解答していた。
 正答率の高さを不審に思った町教委が調査して発覚。教諭は「点数を上げたかった」などと話し、反省を口にしているという。
 町教委によると、調査は日ごろの学力定着の成果をみるもので、順位などの結果は公表しない。町教委は「調査の趣旨の周知徹底を図りたい」としている。
 県教委は同日、同様の事案を調べる調査を各市町教委に依頼した。榎田好一教育長は「調査結果を基に授業を改善していくという趣旨から甚だしく逸脱した行為。関係した職員には厳正な対応をしたい」と語った。【星大樹、樋口岳大】

1月15日朝刊

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