先生が教室でスーツ販売チラシ、高校大騒動
2012年2月23日10時15分 読売新聞
新潟県の県立高校で、3年生のクラス担任教諭が、男女約140人の生徒に大手紳士服販売会社のチラシを配っていたことが22日、分かった。
同校は「チラシの配布は学校内で、特定の会社の営業活動につながりかねず不適切」などとして、保護者に文書で謝罪し、チラシの回収を呼びかけている。
同校によると、チラシは1月下旬に会社側から届き、校長らに相談しないまま、学年主任がクラス担任に渡し、3年生全4クラスのホームルームで生徒に配布した。チラシはスーツの販売促進を目的とするものだった。
学年主任は「チラシの内容を十分に確認せず、安易に引き受けてしまった。申し訳ない」などと話しているという。
同校から報告を受けた県教委は、チラシの回収と再発防止を指示。校長は学年主任を口頭で注意し、ほかの教諭らにも同様のチラシを配布しないよう呼びかけた。
代行業者を通じてチラシの配布を呼びかけた紳士服販売会社は「高校には事前にチラシの配布を依頼し、了解を得た上でチラシを送った。今後は校長ら管理職の了解を得るよう徹底したい」と話している。