覚醒剤使用で教諭免職…神奈川県教委

覚醒剤使用で教諭免職…神奈川県教委
2012年3月21日 読売新聞

迷惑防止条例違反の教諭も処分

 神奈川県教育委員会は19日、覚醒剤取締法違反(使用)に問われ、有罪判決を受けた県立横浜緑園総合高校の木下薫教諭(39)を懲戒免職処分とした。

 また、県迷惑行為防止条例違反(卑わい行為)容疑で現行犯逮捕された小学校教諭(32)を停職6か月の懲戒処分とし、この教諭は同日付で辞職した。覚醒剤使用による懲戒免職処分を受けたのは2人目。今年度の県教委による懲戒処分者数は免職9人を含め計22人。

 県教委の発表によると、木下教諭は1月10日、自宅で覚醒剤を使用したとして、覚醒剤取締法違反(使用)容疑で県警に緊急逮捕され、今月9日、横浜地裁で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡された。同教諭は2009年4月頃に友人から勧められて覚醒剤を使用して以来、1、2か月に1回程度、使用していたという。

 県教委の調査に対し、木下教諭は「使用後は水を多く飲み、風呂で汗を流して、薬が残った体で教壇に立たないようにしていた」などと話したという。

 停職6か月の処分となった教諭は、2月14日、海老名市の小田急線海老名駅構内の上りエスカレーターで、女子高校生のスカートを背後からめくり、手鏡で中をのぞいたとして県迷惑行為防止条例違反(卑わい行為)容疑で県警に現行犯逮捕された。同月24日に処分保留のまま釈放された。

 調査に対し、教諭は「社会人との自覚が足りなかった。被害者に一生の心の傷を負わせて申し訳ない」と話しているという。

木下容疑者の自宅からは、90本以上の注射器のほか、覚せい剤が入っていたとみられる袋が30袋以上見つかっている。
木下容疑者の授業を受けている生徒からは、「やっぱり夏場は、ワイシャツ(の袖)とかも絶対、まくらなかったり。生徒が作ったTシャツを着なかった。やっぱり(覚せい剤を)腕に打っていたんじゃないかっていう話は、結構」、「イライラするというか、黒板を突然、カチカチたたき出したりとか。あとそうですね、冬なのに『暑い』とか言って、うちわであおいでいたりしていましたね」という話もあった。

海老名市立中新田小学校教諭の村本一輝容疑者(32)=横浜市旭区さちが丘=を現行犯逮捕した。同署によると、「スカートはめくったが、手鏡でのぞいてはいない」と供述しているという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする