いじめ、実態把握へアンケート 県教委 中高生対象に来月中旬にも 奈良

いじめ、実態把握へアンケート 県教委 中高生対象に来月中旬にも 奈良
産経新聞 2012年7月19日(木)7時55分配信

 大津市の中2男子自殺を受け、県教委は18日、学校現場のいじめの実態把握に向けて、8月中旬にも県内全ての中学生と高校生を対象にアンケートを実施すると発表した。

 対象は県内の国公私立184校。統一の質問項目を作成し、配布する。

 いじめの有無だけでなく、学校生活で思い出に残っていることや、家庭や進路の悩みなどを尋ねることも検討している。

 全校からの回収を目指し、9月末をめどに、プライバシーに一定の配慮をしたうえで結果を県民に公開するとしている。

 県教委は「いじめのない学校づくりはもちろん、不安を抱え込んだ子供たちが、自ら大切な命を絶つことがないようにしたい」と話している。

 一方、県教委は同日、県内の国公私立学校を対象に、いじめ問題への取り組みの徹底を促す文書を通達した。

 文書は「いじめに対する認識や対応が問われる事象が発生している」とし、肉体的・精神的苦痛を与える行為や、金品を強要するなどの犯罪行為、性的なからかいも「いじめ」として認識するよう教員などに呼びかけている。

 ■「原因究明が大事」 知事

 荒井正吾知事は18日の定例会見で、大津市の中2男子自殺などに関連し、「『誰かが悪い』と糾弾すると、物事が解決したように感じてしまう。原因を徹底的に究明することが大事だ」と述べた。

 さらに荒井知事は「いじめは子供のやることだが、大人なら暴行、恐喝罪に相当する。いじめは遊びじゃなく犯罪だ。いじめがあれば、学校だけでなく警察にも通報してほしい」と呼びかけた。

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