医学部教授、旅費二重取りか 疑惑解明へ調査委 秋田大

医学部教授、旅費二重取りか 疑惑解明へ調査委 秋田大
2011年12月15日木曜日 河北新報

 秋田大は14日、医学部の60代男性教授が学会などの外部機関と大学の両方に旅費を請求して受け取った疑いがあり、職員就業規則違反の可能性がある、として調査委員会を設置した。教授や関係者から事情を聴くなどし、本年度中に調査結果をまとめる考え。教授の代理人を務める弁護士は「教授の正当性を証明する資料を提出した。大学は事実認定の作業を怠っている」と反論している。
 調査委は副学長や理事らで構成。大学に資料が残る2006〜10年度の5年間を対象に、教授の旅費をチェックする。秋田県内の病院で診療した実態がないのに報酬を受け取った疑惑も浮上しており、併せて調べる。
 大学では調査委設置に先立ち、吉村昇学長が事前調査を指示。教授に2回の事情聴取を行い、疑問点への回答を文書で求めた。教授は事務処理の指示が不十分だったとして約2万7000円の旅費を返還する方針を示したが、そのほかは否定。大学は「疑惑が晴れない」として調査委設置を決めた。
 秋田大は「調査委の設置は異例で、重みがある。結果次第では処分を検討する」と説明した。
 医学部をめぐっては、今月5日に県警が別の60代男性教授について、医師派遣の見返りで県内の病院から現金を受け取ったとして、収賄容疑での捜査結果を秋田地検に送付。男性教授は現金の収受は認めているが、趣旨は認めていないとみられる。
 大学側はこの件でも「現金の授受が事実であれば、職員就業規則に違反する」として、別の調査委を設けて調べる。

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