教職員の酒気帯び、わいせつ行為… 不祥事根絶へ委員会 茨城県教委

教職員の酒気帯び、わいせつ行為… 不祥事根絶へ委員会 茨城県教委
産経新聞 2015年2月6日 7時55分配信

 酒気帯び運転やわいせつ行為など教職員の不祥事が相次いでいることを受け、県教育委員会は、服務規定の徹底を図るため「コンプライアンス(法令順守)推進委員会」を設置し、9日に第1回会合を開催する。同様の組織の設置は全国的にも少なく、県教委では「全力を挙げて不祥事根絶を目指す」としている。

 教職員の不祥事は平成25年度に酒気帯び運転や体罰などで19件の懲戒処分があり、うち8人が免職となった。26年度(昨年12月25日現在)もすでに7件の懲戒処分があり、うち5人が免職となっている。

 今年度は酒気帯び運転のほか、元教諭がかつて勤務した高校に爆破予告をしたケースや男性講師の女子児童へのわいせつ行為、盗撮など、悪質な不祥事が目につく。

 こうした状況を深刻に受け止めた県教委は昨年11月、小野寺俊教育長の名前で全教職員宛てに緊急メッセージを出したが、その後も不祥事が続いたため、コンプライアンス委員会を立ち上げることを決めた。

 委員会は小野寺教育長を委員長とし、弁護士やPTA、学校関係者など19人で構成。今後のコンプライアンスに関する取り組み内容の検討や取り組みを推進するための関係機関との連絡調整、対策と評価、改善策などを検討する。コンプライアンスアドバイザーとして医師や臨床心理士、警察関係者を招くことも検討している。

 また、各学校にも「学校コンプライアンス推進委員会」などを設置し、年度初めや学期末などに定期的に実践的な校内研修の実施を図るほか、児童・生徒への相談体制を充実させる。

 小野寺教育長は2日の記者会見で「教職員が働きやすい職場をつくり、よりよい教育につなげたい。あらゆる手段で不祥事の再発防止を図る」と決意を語った。

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