唐津市教委主事セクハラ 教育長、処分遅れ釈明

唐津市教委主事セクハラ 教育長、処分遅れ釈明
佐賀新聞 2015年03月01日 08時45分

「力不足で事実確認できず」
 唐津市教育委員会の40代男性指導主事によるセクハラ問題で、市教委は28日、記者会見を開き、大塚稔教育長は発覚から3カ月半後に文書訓戒処分としたことについて、「私どもの力不足で事実確認ができなかった。同様の問題が起きないよう綱紀粛正を図りたい」と陳謝した。
 市教委によると、被害を訴えた女性教員は指導主事が主宰する勉強会のメンバーで、昨年11月2日、市内のカラオケボックスの個室で午後7時から同10時半まで飲食。酒に酔った指導主事が体を触るなどのセクハラ行為をしたという。
 市の規定では停職か減給の懲戒処分に相当する行為だが、指導主事は「覚えていない」と繰り返したため、市教委は事実確認ができず、代理人を通じた当事者同士の協議が終わるまで処分を待ったという。
 2月2日付で提出された示談書では具体的なセクハラ行為の記載がなく、懲戒処分は難しいと判断、厳重注意に相当する文書訓戒処分を、23日の臨時教育委員会に報告し決定した。大塚教育長は「当事者の示談を待つ以外、事実確認ができなかった」と釈明した。

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