<研究費詐欺>虚偽請求書の東工大大学院元教授に猶予判決

<研究費詐欺>虚偽請求書の東工大大学院元教授に猶予判決
毎日新聞 2015年7月15日 20時18分配信

 研究用品の購入を装って研究費をだまし取ったとして詐欺罪に問われた東京工業大大学院元教授、岡畑恵雄被告(67)に対し、東京地裁は15日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役3年6月)の判決を言い渡した。大野勝則裁判長は「研究活動に対する信頼を揺るがした」と批判する一方、「相当の被害弁償を済ませ、社会的制裁も受けた」と述べた。

 同罪に問われた化学製品販売会社「東光化成」役員、吉田耕司(66)と同社元社員、鈴木克行(70)の両被告はそれぞれ懲役2年、執行猶予4年(ともに求刑・2年6月)とした。判決によると、3被告は共謀して2008〜10年、試薬などを同社から購入したとする虚偽の請求書などを大学に提出し、研究費約1490万円をだまし取った。【山下俊輔】

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