処分の元校長再任用 賭けマージャンで厳重注意

処分の元校長再任用 賭けマージャンで厳重注意
毎日新聞 2016年4月21日

 愛知県教委が、現金を賭けてマージャンをしたとして厳重注意の処分にした元県立高校校長の男性(61)を、今月1日付で再任用していたことが分かった。県教委は「賭け金も少なく、反省している。これまでの勤務態度からも採用に支障はない」としている。

 県教委によると、元校長は2013年9月から今年1月にかけて十数回、同県稲沢市内のマージャン店で1回数千円程度を賭け、マージャンをした。他校の校長など男性教諭4人も一緒だったが、既に退職しており、元校長のみを先月30日付で、厳重注意の処分とした。元校長は「教育への信用を失墜させてしまい申し訳ない」と反省していたという。

 元校長は同31日付で定年退職。再任用を希望し、今月1日から生徒の就職など進路指導を支援する嘱託員として勤務している。期間は1年で最長5年まで延長できる。県教委は「採用の選考基準を満たしている」と話している。【山口朋辰】

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賭けマージャンに5人関与 尾張の校長ら
中日新聞 2016年3月31日

 尾張地方の県立高校の校長らが現金を賭けてマージャンをしていた疑いがある問題で、県教委は現職の男性校長(60)と元校長四人の計五人の関与を確認し、三十日付で男性校長を厳重注意とした。県教委は今回の問題や処分を公表していない。

 厳重注意は地方公務員法に基づく懲戒処分に満たない内部処分の中でも最も軽い。県教委は内部処分を「教職員の非違行為に対して責任を確認させ、将来を戒める」ための指導措置と位置づけているが、男性校長は三十一日に定年退職する。

 県教委教職員課によると、元校長四人が二〇一一年度以降、稲沢市内のマージャン店などで賭けマージャンを始めた。四人の中には当時現職の校長もいたが、既に全員が退職。厳重注意された男性校長は一三年九月〜一六年一月の間に十数回参加し、毎回数千円を賭けていた。「教育への信用を失墜させてしまい申し訳ない」と反省しているという。

 同課の担当者は懲戒処分を見送り、厳重注意にとどめた理由を「賭けた金額や回数を総合的に判断した」と説明。五人以外の教職員が同様の賭博行為をしていた情報はないとして、「調査はしていないが、五人以外にいないと考えている」と話した。

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