高校の柔道授業で大けが 男性が県を提訴
神戸新聞NEXT 2017/1/20(金) 7:00配信
柔道の授業中に同級生と対戦し、約240日間入院する大けがをしたとして、当時猪名川高1年だった兵庫県伊丹市の10代男性が19日までに、兵庫県と同級生、その保護者に慰謝料など約590万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。
昨年11月19日付の訴状によると、2013年10月、男性は柔道の寝技の授業で、体重が倍の同級生(106キロ)と対戦。無理な体勢で倒れ込んだ結果、骨髄を損傷した。現在、けがはほぼ回復しているという。
同級生は柔道初段の経験者。訴状では2人の体重差を踏まえ、担当教諭の対応について「対戦させたのは軽率で不適切。絞め技を掛けたような時点で止めるべきだったが、漫然と見過ごした」と指摘する。同級生に対しても「細心の注意をすべきだった」と主張している。県教育委員会は「係争中のためコメントを差し控える」としている。