<用務員抱き付き>8月にもわいせつ行為
河北新報 2017/9/12(火) 10:38配信
栗原市立小学校の低学年の女子児童の体を触ったとして、この学校の非常勤業務員(用務員)佐々木勉容疑者(66)=栗原市金成津久毛=が強制わいせつ容疑で若柳署に逮捕された事件で、市教委は10日、女児が8月にも同容疑者から同様のわいせつ行為を受けたとして担任に相談していたと発表した。担任は管理職への報告を失念し、対策が講じられなかった。
10日の緊急記者会見で明らかにした。市教委によると女児は8月31日、担任に容疑者から体を触られたと相談。情報は低学年の教諭間で共有されたが、担任が管理職に報告し忘れ、校長や市教委に伝わっていなかった。
女児は9月5日にも同様の被害に遭ったとして保護者に相談。父親が6日、「また同じことがあった」と学校に連絡し、校長が初めて8月の事案を把握した。
佐藤新一教育長は「早く動いていれば5日の事件を防げた可能性がある。児童と保護者に大変申し訳ない。通常の生活に戻れるよう配慮していく」と話した。
逮捕容疑は5日午後1時20分ごろ、校内で女児に後ろから抱き付き、下半身などを触った疑い。容疑者は逮捕前の学校の聞き取りに「児童が台車に乗って不安定だったので下半身を支えた」と回答。逮捕後の調べに「子どもたちがかわいかった」と容疑を認めている。