鳥取大元准教授が論文不正 画像のねつ造・改ざん35カ所

鳥取大元准教授が論文不正 画像のねつ造・改ざん35カ所
産経新聞 2017.12.16 08:17

捏造の不正行為が認められた画像。実験開始1週間後(左)と2週間後(右)で同じマウスの画像を使っている1/1枚
 鳥取大は15日、医学部の三浦典正・元准教授(58)が発表した論文4編で画像の捏造(ねつぞう)など不正行為が確認されたと発表した。同大は元准教授に論文の取り下げを勧告するとともに、処分を検討する。

 同大によると、2009〜16年、三浦元准教授が筆頭著者か責任著者として学術雑誌に発表した論文4編で、8種類の画像中に24カ所の捏造、11カ所の改竄(かいざん)があった。核酸分子の抗腫瘍作用に関する論文(14年発表)では、核酸分子による肝がんの変化をみる実験データの画像に、別の実験の画像が使われていた。

 他の論文でも、核酸分子の処置がされたマウスの変化を見る実験で、1週間後と2週間後で同一の画像を用いたり、実験データの画像を切り張りしたりしていた。

 今年1月、医学部の学生が画像に不審な点があると教官に指摘。これを受け同大は4〜10月、不正調査委を開き関係論文39編を調査した。同大の聞き取りなどに対し、三浦元准教授は「ミスであり、捏造する意思はなかった」と不正行為を否認したが、9月30日付で「一身上の都合」により退職した。

 同大では今後、不正行為が認められた論文4編のうち3編に支出された国の交付金などを返還するとともに、退職者に適用できる処分も検討するとしている。

シェアする

フォローする