児童生徒の通報窓口開設、体罰など早期発見へ 静岡県教委

児童生徒の通報窓口開設、体罰など早期発見へ 静岡県教委
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 2019/1/26(土) 7:33配信

 静岡県教委は2019年度、教職員による体罰やセクハラなどの被害対策として、小中高生から電話やメールで情報を寄せてもらう「児童生徒SOS窓口(仮称)」を開設する。教職員からの通報を対象にした内部通報窓口は既にあるが、児童、生徒を対象にした窓口の設置は初めて。体罰やわいせつ行為を早期に発見できなかった事例が県内で相次いだことを受けた措置。

 県教委によると、SOS窓口は県教委事務局に設置する。学校外に設けることで通報者を保護する。体罰やセクハラのほか、わいせつ行為や部活動でのパワハラなども通報の対象とする。いじめは含まれない。県内の高校で昨年、教諭による女子生徒へのわいせつ行為があったが、外部からの通報があるまで3カ月間、分からなかった。別の高校では

 教職員を通報対象にした内部通報窓口「倫理ヘルプライン」には近年、児童や生徒から体罰などに関する通報が増加している。13年は4件だったが、18年は16件と4倍になった。こうした実情を背景に、SOS窓口を設置することにした。2月の県教委定例会に諮った上で、電話番号など窓口の詳細を決める。

 県教委の担当者は「児童や生徒に我慢させず、人権を守る取り組みを強化したい」と話している。

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