同僚の31歳男逮捕=「刺してない」容疑否認−女性保育士殺害・警視庁

同僚の31歳男逮捕=「刺してない」容疑否認−女性保育士殺害・警視庁
時事通信 2019/3/31(日) 14:28配信

 東京都杉並区のアパートで住人の保育士照井津久美さん(32)が刺殺された事件で、警視庁荻窪署捜査本部は30日、殺人容疑で、乳児院の同僚で保育士の松岡佑輔容疑者(31)=同区井草=を逮捕した。

 「私は刺していません」と容疑を否認しているという。

 捜査本部は31日、松岡容疑者を送検。動機などについて本格的に取り調べを進める。これまでのところ、2人の間にトラブルは確認されておらず、交際関係もないという。

 逮捕容疑は26日正午ごろ、照井さんの背中を包丁で刺し、殺害した疑い。

 捜査本部によると、現場周辺の防犯カメラの映像を分析するなどした結果、松岡容疑者が関与した疑いが浮上し、30日朝から任意で事情を聴いていた。照井さんの体の付着物から同容疑者のDNA型が検出され、同容疑者宅から逃走時に着ていたとみられる黒色コートも押収された。

 事件は、自室の2階ベランダ付近で「警察を呼んで」などと助けを求める照井さんを大家の男性が目撃し、発覚。通報を受けた警察官が駆け付け、包丁の刃が左肩後ろ部分に刺さった状態であおむけに倒れている照井さんを発見した。その後、包丁の柄や手付かずの財布などが室内で見つかった。

 照井さんはコートを着たままで、勤務先から帰宅直後に襲われたとみられている。アパートの屋根やベランダの手すりなどから足跡が見つかっており、容疑者が屋根をつたってベランダから部屋に侵入した可能性があるという。

 事件直後、北の方向に歩いて行く不審な男が目撃され、捜査本部が行方を追っていた。

 松岡容疑者は31日正午すぎ、送検のため荻窪署を出た。上下グレーのスエット姿で、報道陣を一瞬にらんだようにも見えた。捜査員に促され、落ち着いた様子で車に乗り込んだ。 

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