現役教師が証言「部活動枠存在する」 逮捕の教師に一任か “推薦入試受託収賄”事件 福岡県北九州市
TNCテレビ西日本 2019/12/3(火) 19:50配信
高校の推薦入試をめぐり、現役の教師が賄賂を受け取った疑いで逮捕された事件。
その背景を取材すると、推薦にあたっては部活動の顧問が力を持っていることが浮き彫りとなってきました。
「現役高校教師の逮捕を受けて、福岡県警が福岡県庁に家宅捜索に入ります」
3日、警察の捜索を受けた、県の教育委員会。
県立高校の推薦入試をめぐり、受託収賄の疑いで逮捕されたのは現役の高校教師でした。
逮捕されたのは県立高校の教師、本田竜大容疑者(40)。
警察によりますと本田容疑者は、県立八幡南高校でサッカー部の顧問を務めていた2015年8月、推薦入学を希望する受験生の父親から北九州市近郊の和食料理店などで、2万数千円相当の飲食接待を受けた疑いです。
さらに合格後も、再び2万数千円相当の飲食接待や商品券10万円分を受け取った疑いも持たれています。
事件の舞台はサッカー部の推薦枠。
本田容疑者がその選考について事実上一任されていたことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。
一方、こうした部活動での推薦入試について高校側は…。
【八幡南高校 堀田義高 校長】
「試験をちゃんとします。面接試験であったりですね。その試験をしまして総合的に選考いたします」
その中で部活動の顧問の意向は合否にどの程度影響するのか、県の教育委員会に聞いてみると…。
【福岡県教委 高校教育課 田中直喜 課長】
「福岡県の公立高校の場合は、部活の顧問が合格を決められる“スポーツ枠”というのは一切ありません」
「Q.そもそも部活動ごとに枠というのはあるものなのか?」
「合格の枠としてはありません」
あくまでも各学校で選考委員の教師が合否を決めるため、部活動の顧問にその権限はないと強調しました。
県の教育委員会は部活の顧問による推薦枠を否定する一方で、現役の教師は実態を次のように語ります。
「部活動枠は存在し、顧問の意見にはある程度影響力がある」
「ルールは厳しくなったが、リクルート活動はいまでもやっている」
現役の高校教師によると、部活動の顧問は生徒や保護者への接触が禁じられているため、まず中学校の校長に会います。
その場で特定の生徒の名前をあげるのは禁止されているため、「いい生徒がいればぜひうちの高校に」とアピールします。
さらに場合によっては意中の生徒を聞かれることもあり、そこで初めて名前を挙げます。
その後は、中学校側が本人に受験を促す一方、高校側も情報を共有し推薦入試の際に
優遇されるといいます。
推薦入試をめぐり、現役の教師が逮捕されるという異例の事件。
贈賄側の父親はすでに時効が成立しています。
警察の調べに対し本田容疑者は「してはいけないことをしてしまった」と容疑を認めていて、警察は父親が話を持ちかけたとみて、経緯などをさらに詳しく調べています。