教員ハラスメント「ある」「あった」13% 神戸・東須磨小の暴行・暴言問題受け、全教職員調査

教員ハラスメント「ある」「あった」13% 神戸・東須磨小の暴行・暴言問題受け、全教職員調査
神戸新聞NEXT 2020/1/10(金) 21:03配信

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題を受け、市教育委員会が全教職員約1万2千人を対象に実施したハラスメント調査で、市教委は10日、ハラスメントが「ある」「あった」と回答したのが計約1600人(13%)だったと発表した。1人で複数の内容を訴えた人もいるため、件数は1755件。うち、既に長期間経過して個別調査が難しい内容などを除く半数程度について、当事者への聞き取りを含め、事実関係を調べる。

 調査は、東須磨小の問題発覚後の昨年10月中旬から2週間を回答期間として調査用紙を配り、対象者のほぼ全員から回答を得た。同12月、法的な観点から調査を支援する弁護士3人を選任し、内容の確認や分類を進めてきた。

 「ある」と回答した1755件は、(1)ハラスメントの加害者や時期など、具体的な内容が書かれている(2)内容の具体性に乏しく、確認が必要(3)時期が古いなど個別調査が難しいか、回答者が個別調査を求めていない−に分類。(1)(2)について関係者への聞き取りなど個別調査に着手する。

 市教委は「できるだけ速やかに、かつ一件一件を丁寧に調べたい。調査が終わったものから順次、その結果や被害者側の意向を踏まえ、厳正に対処する」としている。(長谷部崇)

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