教師による悪質な”傷害事件”…失神した生徒を起こし、投げ技繰り返す 生徒1人は”背骨骨折”
関西テレビ 2020/10/13(火) 19:04配信
指導者である教師が強い立場を利用した悪質な傷害事件です。
兵庫県宝塚市の中学校の教師が、無断でアイスキャンディーを食べた男子生徒2人に柔道技をかけ、背骨を折る重傷など、けがをさせた疑いで逮捕されました。
【宝塚市教育委員会】
「投げ技と寝技を繰り返し、失神しております。目覚めさせて起き上がったところを引き続き投げ技を繰り返しております。一方的に体罰を行ったものであります」
宝塚市教育委員会の会見で、次々と出てきたのは、耳を疑うような言葉でした。
宝塚市立長尾中学校の教師・上野宝博(50)容疑者は、9月25日、顧問を務める柔道部の1年の男子生徒2人に、投げ技や寝技と称して暴行を繰り返し、けがをさせた疑いがもたれています。
背骨を折る全治3カ月の重傷を負った生徒(12)と、首をけがした生徒(13)はともに柔道を始めて間もなかったということです。
【記者リポート】
「上野容疑者が暴力を振るったきっかけ。それは師範室の冷凍庫にあるアイスを生徒たちが無断で食べてしまったことでした」
謝罪した生徒2人を柔道場に連れていき暴行したという上野容疑者。
12歳の生徒は暴行を受けて失神したにもかかわらず頬を殴って目覚めさせて暴行を繰り返したといいます。
そして…
【宝塚市教育委員会 高田輝夫 管理室長】
「被害生徒Bは視力が悪くて、メガネを外すとほとんど見えない状況でした。Aへの暴力行為を見ているので恐怖を感じていて、『嫌だ』と言ったんですけど、それを無理やり道場に連れて行って、メガネを外させ、目が見えにくい状態である中で寝技を中心に技をかけられた」
背骨を折った12歳の生徒は、自らの意思でその場から逃げ出し、家族が学校に連絡して事件が発覚しましたが、上野容疑者の認識は甘いものでした。
【長尾中学校 田中誠 校長】
「当初は生活指導上の問題に対して厳しい指導をしたと。いつもよりも強い練習をしたと。あくまでも練習という形の中で行き過ぎていた部分もあったかも、普段よりはきつい練習をしたという認識はあったと思いますけど、当初はそれが体罰であるということには結びついていなかったようには思います」
教育委員会によると上野容疑者はこれまでに生徒に頭突きをし鼻の骨を折るなどして、処分歴が3回ありました。
逆上しやすいことが分かっているはずの周囲は、なぜ止めることが出来なかったのか。
【宝塚市教育委員会 高田輝夫 管理室長】
「副顧問もその場におりましたけれども、顧問の怒り具合に恐ろしさを感じ、止めに入ることもできずに結果として傍観してしまっていた」
技と共に人間として成長するために鍛錬する場である柔道場で起きた卑劣な事件。
上野容疑者は容疑について概ね認めているということです。