文科相、東京福祉大に懸念 強制わいせつ罪で実刑判決の創設者が復帰
毎日新聞 2020/12/25(金) 16:38配信
部下の教職員に対する強制わいせつ罪で2008年に実刑判決を受けた東京福祉大の創設者、中島恒雄氏(73)が同大の経営トップに復帰したことについて、萩生田光一文部科学相は25日の閣議後記者会見で、「驚いている。改善計画やこれまでの文科省への報告と齟齬(そご)がある」と懸念を示した。
萩生田氏は、中島氏の復帰の経緯について大学側に報告を求めたことを明らかにした上で、「自ら作ったルール、世の中との約束と照らして正しいのかどうか確認したい。文科大臣には私学の理事長や学長の罷免権はないが、必要に応じて毅然(きぜん)とした対応を検討したい」と語った。
中島氏は10月で刑期満了から10年が経過したため、刑法の規定により刑の言い渡しが効力を失い(刑の消滅)、その直後の11月20日に学長と運営法人の理事長を兼ねる総長に復帰した。ただ、東京福祉大側は中島氏を復帰させないとする改善計画を策定し、文科省がその順守を求めてきた経緯がある。【大久保昂】