司法解剖多数手がけた近大元教授を逮捕 経費詐取容疑

司法解剖多数手がけた近大元教授を逮捕 経費詐取容疑
産経新聞 2021/6/9(水) 17:35配信

近畿大医学部法医学教室(大阪府大阪狭山市)の元主任教授の男性医師=懲戒解雇=が、医療用品の購入を装って大学から経費を詐取したとされる問題で、大阪府警は9日、詐欺容疑などで、元主任教授の巽信二容疑者(66)=大阪市天王寺区=ら2人を逮捕した。

巽容疑者は約40年間にわたり府内で計約4千件の司法解剖に携わってきた。今年3月末で定年退職する予定だったが、近大の内部調査で不正が発覚。近大は3月30日付で懲戒解雇した。

府警や近大によると、巽容疑者は平成31年4月から昨年12月までの間、大阪市内の医療品販売会社から、司法解剖などで使う医療用品を立て替え払いで購入したように装い、偽の領収書などを大学側に提出。購入費名目で約1700万円をだまし取った疑いが持たれている。府警は認否を明らかにしていない。

大阪府警は5月、近大の法医学教室や巽容疑者の自宅などを捜索し、裏付けを進めていた。巽容疑者の弁護人はこれまでの取材に「(巽容疑者は)医療品販売会社の元社員にだまされた。詐欺行為はしていない」などと事実関係を否定。巽容疑者は解雇は不当だとして、処分無効の確認を求める訴えを大阪地裁に起こしている。

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