テニスコーチが裏口入学のため約5億円を受け取り有罪に

テニスコーチが裏口入学のため約5億円を受け取り有罪に
WOWOWテニスワールド 2022/7/24(日) 19:00配信

ジョージタウン大学の男女テニス部の元ヘッドコーチであるゴードン・アーネストは、大学への出願者らから合計350万ドル(約4億8,300万円)の賄賂を受け取ったとして、30ヶ月の懲役刑に処された。公式の報道発表によると、アーネストはこの懲罰の最初の6ヶ月を自宅軟禁で代替するという。Tennis World USAが報じている。

報道発表には「アーネストはさらに、343万5,053ドル(約4億7,400万)を支払うよう命じられた。これには2019年3月に政府が押収した130万ドル(約1億7,900万円)以上の資産も含まれる。アーネストは2021年10月に、贈収賄への共謀1件、贈収賄3件、そして虚偽の所得税申告1件の罪状を認めた」と記載されている。

裁判所による説明はこうだ。「アーネストは(ハリウッドスターらも巻き込んだ大規模な裏口入学事件の画策者として知られる)リック・シンガーと共謀し、出願予定者らを学生選手としてジョージタウン大学に入学させるために、家族に賄賂を支払わせそれを受け取った。具体的には、アーネストは毎年大学から自分に割り当てられた6人の採用枠のうち最低でも2枠、多くの場合は5枠までを、賄賂の見返りとして、資格を満たさない学生の採用に充てていた」

「10年以上にわたり、アーネストは少なくとも22人の学生がテニス採用の名目でジョージタウン大学へ入学するのを助けていた。このうち少なくとも19人がシンガーの顧客で、アーネストが見返りに受け取った賄賂の額は合計350万ドル近くにのぼる。アーネストはその後、連邦所得税申告において、こうして受け取った賄賂収入の全てについて申告を怠った」

アーネストの刑罰は、バーシティ・ブルースと呼ばれる一連の大学の裏口入学事件で科された懲役刑としては最長である。同じように所得や資産を申告しなかったことで、元世界王者のボリス・ベッカー(ドイツ)も刑罰に処されている。

ベッカーは120万ポンド(約1億9,900万円)相当の金融資産とチェルシー地区のマンションを隠していたとして起訴された。最近になって、ベッカーはハンタークーム刑務所でスポーツ科学の教師としての職を得た。

(WOWOWテニスワールド編集部)

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