裾野市の保育園で虐待(3)連日の説明会も怒り収まらず…「当事者3人と話がしたい」「早く顔を出せ」 4歳児にも広がる被害 /今週の静岡
静岡朝日テレビ 2022/12/4(日) 16:47配信
連日の保護者説明会
林輝彦アナウンサー(11月30日):「まもなく午後7時です。続々と保育園に保護者が入っていきます。きのうは1歳児のクラスの保護者に対する説明会が行われました。これから3歳児から5歳児の子どもを通わせる保護者への説明会が行われます」
今回の事案が明るみに出てから、園は保護者説明会を連続で開催。11月30日には、主に3歳から5歳児クラスの保護者が参加しました。説明会は非公開で行われ、虐待をしたとされる保育士3人は出席しませんでした。
保護者:「過去には(虐待は)ないとおっしゃっていましたが、子どもが保育園に行きたくなくて、めそめそしている時があったんですけど、理由を聞いたら、怖いと言っていました。うちの子だけが怖いと思っているのか確認したかったので、何人かのお母さんに相談したり、聞いたりしたことがありました。聞いたお母さんからの話でも、(子どもが)暴言を言われていそうです。今回の件だけではなく、他学年は本当に大丈夫ですか」
さくら保育園 櫻井利彦園長:「また気づけずに申し訳なかったです。他学年?」
保護者:「今回の1歳児以外のクラスは本当に一切何もないことを信じていいのか」
櫻井利彦園長:「今はないと…、ありません。」
職員に誓約書 園長「口止めではない」
また、裾野市によると、10月、さくら保育園の園長が職員に対し、一連の問題を口外しないよう誓約書を書かせていたことが明らかになりました。
保護者:「新聞や報道で出た10月に先生が誓約書を書かされたというのは、きのうも何も説明がなくて、きょう初めて報道で知ったが、それは本当に園長先生の指示であったのか、その事実を知りたい」
さくら保育園 櫻井利彦園長:「誓約書というのはありました。今回発覚した事象を調査していく中で、園児の写真とかLINEで共有していたというところで、職員会議をして、写真を加工したデータが、行為が発覚しました。その上で、改めて業務中に知り得た園児および園外関係者の個人情報、資料、電子ファイル、ならびに当園の機密事項などを在職中はもちろん退職後も第三者に、故意または過失によって漏洩したりしないこと、および、その結果として当園に損害をかけないということを誓いますという内容のものです。別に決して一連の行為を口止めしようとか、そういうものではありませんので、皆さん誤解しないでください」
「当事者3人と話がしたい」「早く顔を出せ」
説明会終了後、保護者の怒りは収まりません。
1歳児の保護者:「腹が立ってしょうがないです。一番は当事者3人と話をしたいです。だけど来なかった。直接謝ってもらいたいです。早く顔出せよって感じですね、親からしたら」
1歳児クラスに子どもを預ける、こちらの保護者。自分の子どもが被害に遭っていたのではないかと話します。
1歳児の保護者:「その時期、ほっぺが青くて、あざみたいになっていた。ずっとずっと何日間も青くて、それも保育園のせいなんじゃないかと、今は思いますね」
市長「これは犯罪。刑事告発する」
一方、さくら保育園を指導する立場にある裾野市の村田悠市長は、今回の問題について、刑事告発すべきとの考えを示しています。
裾野市 村田悠市長:「事実確認ができれば、虐待だと認定できると思っているので、それをもって刑事告発すべきと考えている。私はこれは犯罪であるのではないかと強く思っている」
今後、裾野市は県と連携して、さくら保育園に特別指導監査を行う方針です。
虐待は4歳児にも…
さらに虐待は、1歳児だけではありませんでした。1日、さくら保育園では、3回目の保護者説明会が開かれましたが、出席した保護者によりますと、園から新たな説明があったといいます。
保護者:「内部告発をした保育士さんに、公言しないようにって園長が土下座したって言ってました」
保護者:「カッターの件があったと思うんですけど、それは4歳の子にやったということで、保護者の方からの情報で今回分かったんですけど、それが新しい事実じゃないかと思う」
その事実関係について園長は。
さくら保育園 櫻井利彦園長:「土下座はしました。せっかく入って来てくれた保育士に対して、そういう目に遭わせてしまって辞めてしまったというところで謝罪だった」
Q.4歳児にもカッターを見せたことは事実
A.「はい」
土下座は隠ぺいではなく、保育士が退職したことへの謝罪だったと弁明しましたが、4歳児にもカッターを見せたことは認めました。園は6日に、改めて記者会見を開き事実関係や経緯を説明する方針です。
(12月3日放送)