国立大学教員のセクハラや性暴力について公表基準など初の実態調査 文科省
TBS NEWS DIG Powered by JNN 2023/6/2(金) 15:26配信
セクハラなどで懲戒処分を受ける大学教員などが問題となる中、文部科学省は国立大学を対象にセクハラや性暴力を働いた教員の処分や、公表の基準などについて、初めての実態調査に乗り出しました。
文部科学省はきのう、全国の国立大学を対象にセクハラや性暴力を働いた教員に対してどのような処分を行っているかなど、初めての実態調査に乗り出しました。
調査では、セクハラや性暴力について厳正に対処する方針や、具体的な内容・基準などを大学の規定で明記しているかどうかや、性暴力などを行った教員の懲戒処分について公表することを定めているか聞いています。
調査の前提として文科省は、「教員が学生に性暴力などを行うことは断じて許されないことであり、懲戒解雇も含めた厳正な対処を行うことが必要」としています。
また、過去に解雇処分などを受けた教員が事実を隠して、再び教員として採用されることで新たな被害を生むことがないよう、採用時に履歴書で処分歴の申告を求めているかなどについても調査しています。
文科省は実態調査の結果を集計したうえで大学側に通知する一方、調査結果を踏まえてセクハラや性被害防止のための対策を検討する方針です。