教員が学校を運営する法人に残業代を求める 10人の教員が提訴 1人につき一律50万円を請求 島根県松江市

教員が学校を運営する法人に残業代を求める 10人の教員が提訴 1人につき一律50万円を請求 島根県松江市
日本海テレビ 2023/10/25(水) 18:07配信

残業代が支払われていないとして、島根県松江市の松江西高校教員10人が、法人に対し残業代、計500万円の支払いを求める訴訟を10月25日、松江地裁に起こし、代理人弁護士と原告側が会見を開いた。

原告の教員
「時間外の勤務が発生しないというのは、実質不可能な状況で充実した教育活動をするのにも限界があるような状況でして、今は労働環境としては、かなり劣悪な労働環境になっているのではないか」

松江西高校を運営する学校法人『永島学園』に対し提訴したのは、松江西高校に在職している現職の教員10人。

訴状などによると、松江西高校は、勤務する教員の残業代について、基本給の4%を『教員特別手当』として前払いで支払われているが『前払い分を超過した場合は、時間外手当』が設定されているにも関わらず実際には払われていないという。

さらに、部活動にあたる職員に対しては『部活動手当』が支給され、労働時間に応じて上限月額2万円が支払われているが、教員特別手当や部活動手当を超える時間外の業務を行って、申請をしても追加の手当が支払われていないという。

今回の訴訟では2020年5月から今年3月までに発生したされる残業代の一部、原告1人につき一律50万円を請求している。

一方の永島学園の永島一雄理事長は日本海テレビの取材に対し、「訴状は見ていないが、顧問弁護士にお任せする。ノーコメント」と答えている。

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