“性的暴行”元中学校長裁判 検察側、懲役10年求刑 被告は起訴内容を一部否認
日テレNEWS NNN 2024/12/3(火) 16:26配信
勤務していた中学校で教え子の女子生徒に対し性的暴行を加えケガをさせた罪などに問われている中学校の元校長の男の裁判で、検察側は3日、男に懲役10年を求刑しました。
東京・練馬区立の中学校の元校長・北村比左嘉被告は、別の中学校に勤務していた2010年、教員としての立場を利用し教え子の女子生徒に性的暴行を加えケガをさせた準強姦致傷の罪などに問われ、起訴内容を一部否認しています。
3日の裁判で、検察側は「教師と生徒という圧倒的上下関係を利用した常習的犯行の一環で、卑劣極まりない」「性欲のおもむくままに女子生徒の性的自由を奪う悪質な犯行だ」として、北村被告に懲役10年を求刑しました。
一方、弁護側は「女子生徒から明確な拒絶の意思を示されたことはない」「性的行為について、女子生徒が受け入れてくれていると認識していた」として準強姦致傷の罪は成立しないと主張しました。
中学校の校長が教え子の裸の画像を所持したとして逮捕された事件で、別の教え子に性的暴行をしてけがをさせたとして、警視庁捜査1課は29日、準強姦(ごうかん)致傷容疑で、東京都練馬区立三原台中校長、北村比左嘉容疑者(55)を再逮捕した。
「被害者を好きになってしまい、性的欲求を抑えられなかった」と話しているという。
再逮捕容疑は教師としての社会的立場を利用し、以前勤務していた中学校の女子生徒(当時)に校内で性的暴行を加え、けがをさせた疑い。
同課によると、マッサージを口実に女子生徒を呼び出していた。
同課が別の事件で校長室から押収したビデオカメラを解析したところ、この女子生徒が映る複数の動画が残っていたことから被害が発覚。女子生徒に聞き取りをし、9月25日に被害届を受理した。
当時、被害を訴え出なかったことについて、女子生徒は「皆に知られることで学校に通えなくなると思った」という趣旨の話をしているという。
北村容疑者は今月10日、三原台中の校長室で、別の女子生徒の裸の画像を所持したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された。
逮捕後、複数人から相談が寄せられたといい、同課はほかにも被害者がいるとみて調べる。
練馬区は再逮捕を受けて、「被害に遭われた方に深くおわびする。今後厳正に対処する」とのコメントを出した。
東京・練馬区の区立中学校の校長の男が、元教え子の女子生徒のわいせつな画像が保存されたビデオカメラを所持したとして逮捕されました。
東京・練馬区立三原台中学校の校長・北村比左嘉容疑者(55)は、過去に勤務していた別の練馬区立中学校の女子生徒のわいせつな画像が保存されたビデオカメラを所持した疑いがもたれています。
警視庁は北村容疑者がこの学校内の一室で女子生徒にわいせつな行為に及び、その様子を自分のビデオカメラで撮影したとみて捜査しています。
警視庁によりますと、被害女性が去年11月に、教職員による性暴力の相談窓口に「過去にわいせつ行為を受けた」などと匿名で連絡したということです。この相談窓口は教職員の性暴力が相次いでいることを受け、東京都教育委員会が去年4月に開設したものでした。
その後、今年7月に練馬区の教育委員会が警視庁に相談し、事件が発覚。きのう警視庁が北村容疑者の自宅などを家宅捜索し、中学校の校長室の机の中からビデオカメラを押収しました。ビデオカメラからは画像だけではなく、複数のわいせつな動画も見つかっていて、警視庁は余罪を調べています。
取り調べに対し、北村容疑者は「勤務していた中学校の生徒を撮影したものです」、「下半身を触っている画像や裸が写っている画像が入ったビデオカメラを所持したことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
また、動機については「撮影した当時、再び見ることがあると思って保存していました」と供述しているということです。