浜名湖ボート転覆:中1死亡 「痛々しい思いさせた」 生徒に教育長謝罪−−豊橋 /愛知

浜名湖ボート転覆:中1死亡 「痛々しい思いさせた」 生徒に教育長謝罪−−豊橋 /愛知
毎日新聞 2012年12月19日(水)11時52分配信

 浜松市の浜名湖で10年6月、訓練中の手こぎボートが転覆し、豊橋市立章南中1年の西野花菜さん(当時12歳)が死亡した事故で、市教委の加藤正俊教育長が18日、同校で開かれた学年集会で、3年生となった西野さんの同級生らに「楽しい中学生活のスタートに、つらく痛々しい思いをさせてしまった」などと謝罪した。
 同校では、水を見るとおびえるなど不安を訴える生徒が今もいる。市と和解した西野さんの両親が、同級生への謝罪を求めていた。同校は教育長の意向も受け、来春に入試や卒業式を控える同級生らに一つの区切りをつけてもらおうと集会を開いた。
 3年生92人と保護者28人が集まった体育館で、加藤教育長は謝罪後、「必ず命を光り輝かせる人生にしてくれると信じる。年明けの入試をがんばり、人生の第一歩を切り開いて」と激励した。
 3年生の子どもがいるPTA会長の大和田昌彦さんは集会後、取材に「私としては一つの区切りがついた。でも事故は忘れることはできない」と話した。合川嘉信校長は「自分の夢をかなえることで、花菜ちゃんの夢をかなえたい」「命の大切さを心に生きていきたい」など生徒の感想を紹介した。【清藤天】
12月19日朝刊

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