奈良教育大付属小いじめ転校で説明会 相談窓口設置を検討
産経新聞 2013年2月3日(日)7時55分配信
奈良市の奈良教育大付属小学校で、6年の男子児童(11)がいじめを苦に転校していた問題を受け、同校は2日、全校生徒の保護者説明会を開いた。学校側は「対応に不十分な点があった」と謝罪し、保護者からは「相談窓口を設けてほしい」などの意見が出されたという。
同校によると説明会には保護者約400人が出席。平賀章三校長や奈良教育大の玉村公二彦・付属学校部長らが、いじめを受けた被害児童が転校を余儀なくされた経緯や学校側の対応、今後の再発防止対策などについて説明した。
冒頭、平賀校長は「担任の指導や被害相談の対応に不十分な点があった」と謝罪し、いじめや問題行動が他になかったか、今後もアンケートなどによる調査を実施する方針を示した。
また、スクールカウンセラーの常駐など相談窓口の設置も検討するとした。参加した6年生の男子児童の父親(48)は「学校側はいじめが社会問題になっているとの危機感を持って、子供たちの訴えに真剣に向き合ってほしい」と話していた。