警視庁が先ほど、東京女子医科大学の元理事長・岩本絹子容疑者(78)を背任の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかりました。 東京女子医大をめぐっては、警視庁が去年3月、大学の同窓会組織「至誠会」の元職員が元事務長と共謀し、勤務実態がないのにおよそ2千万円の給与を受け取っていた疑いがあるとして、岩本容疑者の自宅や東京女子医大など関係先十数か所に家宅捜索に入っていました。 東京女子医大をめぐっては、一部の卒業生らがおととし3月、「至誠会」が運営する病院から不透明な支出があったとして、当時の理事長だった岩本容疑者を背任の疑いで警視庁に刑事告発していました。さらに推薦入試での寄付金の受け取りなどの問題も指摘されています。 こうした問題を受け、大学は第三者委員会を設置し、去年8月2日に調査報告書を公表。報告書では岩本容疑者の「1強体制」を指摘したうえで、「抜本的な改善・改革が必要」と厳しく批判していました。 その後、去年8月7日に大学の臨時理事会が開かれ、岩本容疑者は解任されていました。