小5女児暴行の元教諭に懲役2年6月
2008.12.19 14:45 産経新聞
小学5年だった女児=当時(11)=に性的暴行を加えたとして強姦罪に問われた元行方市立北浦中教諭、小島秀和被告(38)に対する判決公判が19日、水戸地裁土浦支部で開かれ、伊藤茂夫裁判長は「言語道断の所業というほかなく、厳しい非難に値する」として懲役2年6月(求刑懲役3年6月)を言い渡した。
伊藤裁判長は「被害者を自らの性欲の対象としてとらえ、その未熟さに乗じて欲望のおもむくままに、被害者をもてあそんだ」と断罪した。
小島被告は「未成年者の未熟さに乗じて性的関係を持ってしまった。被害者や関係者に対して大変、申し訳ないと思う。私はだめな人間です」と謝罪した。
検察側は「少女の人格形成に多大な悪影響を与え、被告の公判での供述も不合理で、信用できない。酌量の余地はない」と指摘。弁護側は「被告は熱心な教師で周囲の評価も高い。犯行には計画性はないし、再犯の恐れもない」と反論していた。
起訴状などによると、小島被告は平成19年2月17日夜、女児をドライブに誘って神栖市内のラブホテルに連れ込み、13歳未満であることを知りながら、みだらな行為をした。公判では、前任校でも在校生の少女2人と不適切な関係を持っていたことが明らかになった。
小島被告は、女児の兄の担任として家庭訪問するうちに、女児と知り合った。県教委によると、同年4月、女児が小学校の担任に「小島先生とつきあっている。5年生の2月か3月ごろ、ラブホテルにいった」と告白したが、学校や行方市教委は1年以上も問題を放置。同市教委幹部ら7人が訓告などの処分を受けている。