<関西学院>元教授の地位確認と慰謝料支払い命令

<関西学院>元教授の地位確認と慰謝料支払い命令
2009年7月9日19時2分配信 毎日新聞

 女子学生にセクハラ行為をしたとして名誉教授の地位を取り消された関西学院大(兵庫県西宮市)神学部の元教授の男性(72)が、学校法人関西学院を相手取って地位確認と慰謝料500万円を求めていた訴訟で、神戸地裁尼崎支部は9日、名誉教授の地位を認めるとともに慰謝料220万円の支払いを関西学院に命じた。

 判決によると関学側は05年、女子学生の「ハグ(抱擁)されたり、体を触られた」などとする訴えを受けセクハラ行為があったと認定。学内に発表して名誉教授の職を解いた。

 これに対し竹中邦夫裁判長は「証拠上、元教授は人前でハグした以上の行為は認められず、セクハラの程度は軽微。弁解などの機会を十分与えないまますべての行為が存在したと判断し、処分した行為は不法」などと判断した。関西学院は「判決内容を詳細に把握していないのでコメントは差し控えたい」と話した。【中里顕】

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