結婚する意思を装って、男性から現金45万円をだまし取ったとして、男女3人が逮捕されました。 詐欺の疑いで熊本県警に逮捕されたのは、住所不定・無職の男（33）と、熊本市中央区新町に住む飲食店従業員の女（26）、熊本市西区島崎に住む建築業の男（37）ーーの3人です。 3人は共謀して2024年7月、熊本県北部に住む男性会社員（30代）から2回に分けて現金45万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、無職の男が会社員の男性に対し、「（飲食店従業員の女は）自分に50万円の借金がある。あなたが金を返さなければ、この女を好きにしていいのか」と迫り、現金を振り込ませたということです。 警察は、無職の男が主犯格で、飲食店従業員の女が実行役、建築業の男が実行役のサポート役で、この女が会社員の男性と結婚する意思があるように装い、その信頼に乗じて、実際には存在しない借金をでっち上げたうえで現金をだまし取ったとみています。 会社員の男性は、2年ほど前に飲食店従業員の女が勤務する店の客として知り合い、男性側は去年から交際関係にあると受け止めていました。 今回の事件は、去年起きた別の恐喝未遂事件を受けて、会社員の男性が警察に被害を相談して発覚しました。 会社員の男性は「今回の件を含め、これまでに300〜400万円を支払った」と話していて、警察が関連を調べています。 警察は3人の認否について「共犯事件のため明らかにできない」としています。 警察によりますと、今回逮捕された飲食店従業員の女には当時、会社員の男性とは別に、交際していた男性がいたということです。