カード現金化で高利貸し付け容疑 13人逮捕、約25億円得たか 警視庁

クレジットカードのショッピング枠の現金化をうたい、違法な金利で金を貸し付けたとして、警視庁生活経済課は11日までに、出資法違反(超高金利など)容疑で、会社役員福井達容疑者(45)=住居不定=ら男13人を逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。 同課は2017年6月ごろからの7年間に、法定を超える金利で全国の約1万7000人に計約85億8700万円を貸し付け、約25億円の利益を得たとみている。 捜査関係者によると、福井容疑者らのヤミ金グループは融資を求める顧客に対し、高値を付けた「天然石」と称する石をカードのショッピング枠で購入するように指示。その後、「キャッシュバック」などの名目で購入額の約7割を顧客に振り込む形で資金を貸し付けていた。 石の販売代金として得た金と、振込額の差額が事実上の利息に当たると判断した。 福井容疑者らは「スペシャルクレジット」などと名乗って、七つの貸金業のサイトを運営。「最短最速で現金化」「最大換金率100%」とうたって集客していた。 逮捕容疑は24年3~5月、男性5人に金を貸し付け、法定の約14.8~52.2倍の利息を受け取った疑い。 カード事業者は、カードのショッピング枠で金を借りる行為を禁止している。発覚した場合はカードの利用停止や強制退会などの措置を受ける場合がある。

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