女生徒に深夜メール500通、男性教諭を処分…大阪・桃山学院高
2010年9月15日 読売新聞
桃山学院高校(大阪市阿倍野区)の男性教諭(32)が昨年、担任だった当時1年の女子生徒(16)に対し、4か月間にわたり深夜に約500通のメールを送ったなどとして、同校が今年7月、教諭を停職1か月の懲戒処分にしていたことが分かった。女子生徒が同6月、校長に訴えて問題が発覚。女子生徒は「返信しないと教諭に怒られた。精神的に追い詰められ転校を余儀なくされた」としており、同校や教諭を相手に損害賠償請求訴訟を検討している。
同校によると、処分理由となった問題のメールは、昨年4月から同7月の間、午後9時〜午前0時頃に送信された。絵文字を用い、女子生徒に対し「○○ちゅわ〜〜ん☆☆」と呼びかけたり、「かわいい☆」などと記載したりしたものもあり、同校は「メールの頻度、時間帯などが教育者としてふさわしくない」と判断した。また教諭は男女を問わず、生徒を車に乗せることを禁じた服務規定に反し、昨年5月、飲食店から帰宅しようとしていたこの生徒をマイカーで迎えに行き、自宅に送ったという。
女子生徒は、昨年9月に校内のエレベーターで教諭に背中や腕に触れられたことにも不快感を訴えたが、同校側は「セクハラ行為はなかった」としている。女子生徒側は読売新聞の取材に対し、「休日に居場所を聞かれたこともあり、ストレス性のじんましんを発症した。学校側が事実を正しく公表しないため周囲に誤解され、無関係の生徒から非難のメールが来た」などとしている。
「NPO法人スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワーク」の亀井明子代表は「夜間・休日に教諭が生徒の携帯電話にメールすること自体、プライバシーの侵害で、不適切。生徒の意に反した接触も明らかなセクハラだ」と指摘している。