<高校無償化>朝鮮学校の適用審査、越年へ…文科相が見通し
毎日新聞 2011年12月25日(日)20時52分配信
中川正春文部科学相は24日の閣議後の記者会見で、朝鮮学校への高校授業料無償化の適用審査について「鋭意調査をやっているが、もう少し時間がかかる。今年中には難しい」と述べ、適用の可否の判断が年明け以降になるとの見通しを示した。8月に菅直人前首相が審査の再開を指示し、当初めどとされた2〜3カ月は既に経過。北朝鮮の金正日総書記急死という情勢変化を受けてさらに長期化も懸念され、朝鮮学校側では国に対し損害賠償を求めて提訴の動きが再燃している。
各種学校に位置づけられる朝鮮学校への無償化の適用は、文科省が昨年11月に専修学校高等課程をベースにした審査基準を決めたが、直後に北朝鮮による砲撃事件が起きたため、菅氏が審査手続きの停止を指示。菅氏は退陣間際の今年8月29日に「砲撃以前の状態に戻った」として審査手続きを再開させた。
文科省は各校に更新された書類の再提出を求め、現地調査も進めているが、適用には野党などに根強い異論がある。
8月の審査再開は、朝鮮学校側が国家賠償訴訟を起こす直前だった。支援者らの連絡会の呼びかけ人を務めるも「明らかに国の不作為。年内に決着しなければ、法的手段をとらざるをえないだろう」と話す。【木村健二】