仙台育英高校の根性焼き被害者の自主退学処置について

いじめ火傷痕多数、学校はその子に自主退学要求
読売新聞 2012年8月6日(月)22時8分配信

 仙台市の私立高校2年の男子生徒(16)が、同級生からたばこの火を腕に押しつけられるなどのいじめを受けたとして6日、仙台東署に被害届を出した。

 同署は傷害事件として捜査を始めた。生徒側によると、傷痕が他の生徒に動揺を与えるとして、学校側から自主退学を求められたという。

 男子生徒の母親らによると、生徒は昨年11月頃から、同級生4人にいじめを受け始め、殴る蹴るの暴力を受けたほか、今年5月下旬には、4人のうちの1人から計22回にわたり「根性焼き」と呼ばれるたばこの火を押しつける行為を受けたという。生徒の左腕には今も傷痕が残っている。

 生徒と母親は6月に学校に相談したが、いじめは止まらず、担任の前で暴力を受けても、何も対処しなかったとしている。今月3日に学校側と話し合い、同級生らはいじめの一部を認め、生徒に謝罪。その後、生徒部長を務める教諭から口頭で「傷痕が尋常ではなく、ほかの生徒に動揺を与える」などとして退学を求められたという。

 学校側は読売新聞の取材に「傷があったことは認識しているが、いじめかどうかについては、事実関係を確認しているところなので答えられない」としている。

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いじめ:仙台の高2が被害届 傷害、暴行容疑で 仙台東署が受理 /宮城
毎日新聞 2012年8月7日(火)12時51分配信

 学校の同級生から、たばこの火を腕に押しつけられたり腹や頭を殴られたりしたとして、仙台市内の私立高2年の男子生徒(16)が6日、傷害や暴行容疑で仙台東署に被害届を提出した。生徒は学校側から退学を宣告されたといい、「いじめた生徒と学校は事実を明らかにし、謝罪してほしい」と訴えている。
 生徒や母親(42)によると、生徒は昨年11月ごろから、同級生3人から暴行されるようになった。今年5月には別の同級生からたばこの火を押しつける「根性焼き」を強制させられ、生徒が自分で左腕に火を押しつけた。その後、この同級生は左腕を押さえ、火を更に22カ所押しつけた。腕には今もやけどの痕がくっきりと残り、「痛かったし、友達からこんなことをされ、悔しかった」と話した。
 生徒は7月中旬、異変に気づいた両親の問いかけに暴行を打ち明け、両親が学校側に説明を求めると今月3日、生徒を殴った同級生3人を同席させた「謝罪会」が開かれた。しかし、学校側と同級生はいじめの一部しか認めなかったという。
 その後、学校側は、「やけどの痕を他の生徒に見せびらかせて、動揺させた」などとして、退学処分を宣告。母親らが反論しても「意見は受け付けない」と答えた。しかし、県警に被害届を提出したこの日、学校側は「もう一度、調査をする」などと釈明したという。
 同署は被害届を受理。生徒は「今はホッとしている。いじめを受けている子は、親など周りの人に相談するべきだ」と話した。
 県私学文書課によると、同課が学校に問い合わせると、退学を認め、「学内規定で粛々と手続きをした。事実を整理して報告する」と答えたという。
 学校側は毎日新聞の取材に対し、「担当者が出張中で答えられない」としている。【竹田直人、金森崇之】

8月7日朝刊

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腕にたばこの火、生徒が被害届
TBS系(JNN) 2012年8月7日(火)19時6分配信

 同級生から火のついたたばこを20回以上腕に押しつけられたなどとして、仙台市内の高校に通う男子生徒が警察に被害届を出しました。いじめの相談を受けた学校側は、被害者の生徒に1度自主退学を勧めていて、この対応も問題になりそうです。

 またしても、陰湿ないじめ疑惑が発覚しました。男子生徒の腕に残された20か所以上に及ぶ傷痕。これは、たばこの火を押しつける、いわゆる「根性焼き」によって刻まれたやけどの痕です。

 「『“根性焼き”をやらないと友達やめるぞ』とか、『お前が根性ないことをばらす』と言われ、そいつが一番仲がよかったので裏切られるのが怖いなと」(男子生徒)

 被害に遭ったのは、仙台市内の私立高校に通う2年生の男子生徒。被害生徒によりますと、いじめが始まったのは去年11月ごろ。同級生3人が頭や腹に殴る、蹴るの暴行を加え始めたといいます。

 「遊び道具、殴る道具にされていた。サンドバッグみたい」(同じ学校の生徒)

 「担任は俺がいじめられていると分かっていて、他の生徒をあおるようなことをして、とぼけたふりをして。何で助けてくれなかったのか、逆にあおっていたので悔しかった」(男子生徒)

 暴行は徐々にエスカレートし、今年5月下旬には別の同級生から20回以上にわたって火のついたたばこを腕に押しつけられたといいます。生徒の親から相談を受け、学校側は今月3日、加害生徒も同席させて、謝罪会と呼ぶ話し合いの場を設けました。しかし・・・
 「8月6日月曜日午後5時までに退学願を提出していただければ、こちらとしては進路変更という形で、一身上の都合により退学しますと」(学校側 <「謝罪会」の録音テープ>)

 「いじめられていた方が退学ですか?」(父親 <「謝罪会」の録音テープ>)

 「いじめがあったんです。強要があったんですよ」(母親 <「謝罪会」の録音テープ>)

 この席で学校側は、ほかの生徒に動揺を与えたとして、被害者であるはずの男子生徒に退学を促したといいます。

 「尋常じゃない“根性焼き”の数、焼いたやられたは別として、『他の生徒に動揺を与えた。そのようなことをした生徒について、8月6日付けで退学処分』と(学校側から)はっきり言われています」(男子生徒の母親)

 「学校として暴行があったことは認識している。学校側の調査および本人からの申告に基づき、学校として(退学と)判断した」(男子生徒が通う高校の教頭)

 両親の反発を受け、学校側は現在、退学問題を保留に。一方、被害生徒側は6日、警察に被害届を提出。警察は傷害と暴行の疑いで捜査を始めていて、今後、加害生徒からも事情を聴く方針です。(07日17:50)

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仙台「根性焼き」いじめ 退学求めた学校側「意見受け付けない」
フジテレビ系(FNN) 2012年8月7日(火)19時8分配信

同級生から受けたという、壮絶ないじめ。生徒の腕には、「根性焼き」と言われる、たばこを押しつけられた痕が、20カ所以上残されていた。さらに、学校側は、被害生徒に自主退学を求めてきたという。
被害生徒は「『根性焼きやらないと、もう友達やめるぞ』とか。『お前が根性ないこと、ばらしてやる』とか、そういうこと言われて。そいつが、一番仲良かったので、裏切られるのがすごく怖いなって」と語った。
「根性焼きが友達の証し」だと言われ、腕を押さえつけられたという16歳の男子高校生。
その腕を覆っていたガーゼの下には、火のついたたばこを押しつけられた無数のやけどの痕が残されていた。
この根性焼きは、全部で23カ所にも及んでいた。
被害生徒の母親は「(根性焼き)19個までは入れたんですね、1回。そのあとに、『たばこがなくなった』と言って、その子(加害者)が買いに行って、また4カ所入れて」と語った。
被害生徒は「痛かったですね。正直、やりたくなかったです」と語った。
2011年11月ごろ、宮城・仙台市の私立高校に通う男子生徒が、複数の同級生から、殴るけるなどのいじめを受けるようになった。
その様子を目撃したという生徒は、「肩パンチとかされているところは、見たことあります。ちょっと一方的だった。(被害生徒は)笑ってましたけど、作り笑い」と語った。
そして2012年5月、1人の加害生徒の家に呼び出された男子生徒は、腕に根性焼きを入れられたという。
その後、精神的にも肉体的にも学校に行けなくなったという男子生徒と両親は、6日、警察に被害届を提出した。
受理した警察は、傷害容疑などで捜査を始めている。
そして、男子生徒の母親によると、この根性焼きに関し、学校側が驚きの対応を見せていた。
学校側は、被害生徒に自主退学を求めた。
その理由は、「腕の傷がほかの生徒に動揺を与える」というものだった。
被害生徒の母親は「わたしは『撤回してください』って言ったのですが、(学校側は撤回を)『いやあ、ちょっと今、決められない』と」と語った。
いじめ被害を受けた男子生徒に対して、自主退学を求めてきたという学校側。
学校の関係者は、この対応について「クラスの中で、(被害生徒が傷を)見せびらかす。それについて、不快な思いをしたという生徒も多数います。『自主退学を勧めます』。そういうふうに伝えました」と語った。
7日、FNNの取材に応じた男子生徒の母親は、こうした学校側の対応について、「(学校側は)『この件については、意見は受け付けません』と。ただ、退学届を8月6日に持ってきてくださるのであれば、自主退学ということになりますが、退学届を持ってこなければ退学、強制退学ですね、そういうふうに言われたんです。正直言いまして、理不尽すぎますし、隠蔽(いんぺい)かなって」と語った。
いじめを受けた側が退学を迫られるという学校側の対応に、専門家は「私立校では、よくある対応だ」と批判している。
教育評論家の尾木直樹氏は「(退学を求めた対応は?)これは、あり得ないですよ。天地がひっくり返ったほどの論理であって、被害者を守るのが基本線です」と語った。
また、これまで尾木氏のもとに寄せられたいじめの相談は、圧倒的に私立校からのものが多いと話している。
尾木氏は「いじめの相談に乗ってきて、90%以上が私学です。公立と私学のいじめ問題で、どちらが根深いかと言ったら、私学です、明らかに。(一般に)経営優先。その学校が守らなきゃならない名誉などがある場合、被害者を転校させるというのは、はっきり言ってざらにあります」と語った。
学校側は、取材に対し、今後、調査委員会を立ち上げ、いじめの可能性を否定せず、再検討したいと話している。

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「根性焼きのいじめ受けた」高2男子 仙台・有名私立高がなぜか退学求める
J-CASTニュース 2012年8月7日(火)20時2分配信

 仙台市内の私立高校で、2年男子生徒(16)が左腕にタバコの火を何度も押しつけられるなどのいじめを受けたと訴えている。しかし、学校からは、なぜか退学を求められたというのだ。

 赤く腫れた水ぶくれの跡――それが左腕のひじから手首まで、びっしり23か所もできている。テレビニュースでは、男子生徒が報道陣の前でサポーターを外した瞬間を生々しく映し出した。

■やけどの様子を撮影される

 支援団体のNPO法人全国いじめ被害者の会などによると、男子生徒は、2011年11月ごろから3、4人ほどの同級生らに腹や胸などを殴ったり蹴ったりされるいじめを受けるようになった。担任教師の前でも殴られたという。そして、12年5月下旬には、「根性焼き」として、その場にいた同級生2人から、左腕に自分でタバコの火を押しつけるようにさせられ、さらに同級生1人が生徒を押さえつけ、いじめの中心だったもう1人が2回に分けて、計22か所もタバコ火でやけどを負わせた。

 また、やけどの様子をプリクラで撮らされ、「根性焼き最高」と書かれたシールを作らされたともいう。

 男子生徒は、6月に学校に相談したが、いじめが止まないため、翌7月から不登校になった。その後、8月3日になって、両親とともに同級生らを交えて学校側と話し合い、同級生らは殴ったり蹴ったりしたことは謝罪した。ところが、根性焼きについては謝罪せず、学校側はその場で6日までに男子生徒が自主的に退学届を持ってくるよう求めてきた。

 その理由としては、痛々しいやけどの跡をほかの生徒に見せ、気分を害するような動揺を与えたためと説明したという。学校側は、退学届を持ってこなければ、この日付で退学処分にすると男子生徒側に伝えた。

 話し合いに同席した全国いじめ被害者の会の大澤秀明理事長は、取材に対し、こう学校側に反論する。

■ニュースで学校名を特定

  「男子生徒は、左腕にいつもサポーターをしており、学校で見せろと言われて無理やりはがされただけです。自分からほかの生徒に見せたことはありません。学校側は、それを理由にして、退学にしたかったのでしょう。自主退学を求めたのは、処分すれば学校側に理由がいるので、それを避けたかったからだと思います」

 その後、男子生徒と両親らは2012年8月6日、仙台東署に被害届を提出し、受理された。報道によると、仙台東署では、傷害と暴行の疑いで捜査を始め、同級生らの事情聴取も予定している。

 男子生徒らは翌7日、学校側と再度話し合い、同席した大澤秀明理事長は「男子生徒は無理やりやけどさせられたのに、退学しろというのはおかしい」と抗議した。退学処分の撤回を求めると、学校側は、校長がいないとして、処分を保留にすると説明したという。一方で、同級生らの処分はしていないといい、大澤理事長は「警察の捜査結果でやらざるを得ないでしょう」と言っている。

 男子生徒が通う私立高校は、スポーツが盛んなことで知られる。マスコミでは、学校名を伏せて報じているが、NHKニュースで映された学校の様子から、ネット上で学校名が特定され、様々な意見が上がっている。滋賀県大津市の中2男子生徒自殺でいじめ問題がクローズアップされたことから、「なんでこうも弱者ばかりが辛い目にあうの?」「日本の教育施設どうなっとるんだ」と疑問の声も相次いだ。

 この私立高校に取材のため電話すると、夏期休業中であることを知らせる留守電が流れてそのまま切れた。なお、学校側は、他のマスコミ取材に、男子生徒が当初自分でやけどの跡をつけたと話すのを聞いて退学を求めたと説明し、詳細については調査中だとして「現時点ではコメントを控えたい」と回答している。

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