無届け再生医療、外部スタッフで 大阪医大の元男性講師
共同通信 2019/12/5(木) 22:25配信
大阪医大(大阪府高槻市)の男性元講師が、患者から採取した脂肪幹細胞を培養して投与する再生医療を国に無届けで実施したとされる事件で、看護師経験のある外部のスタッフら2人が研究を補助していたことが5日、関係者への取材で分かった。元講師は計画を大学や国に事前に申請していなかったため、内部の正規スタッフを自由に使えなかったとみられる。
事件では、50代の元講師が、再生医療安全性確保法で定められている計画の審査や厚生労働相への提出を行っていなかったとして、大阪府警が同法違反の疑いで大学を家宅捜索するなどして調べている。府警は、研究チームの実態把握を急ぐ。
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製薬会社に部下雇わせ作業 無届け再生医療の元講師
共同通信 2019/12/19(木) 5:23配信
大阪医大(大阪府高槻市)の男性元講師(52)が、無届けで脂肪幹細胞を人に投与する再生医療を実施したとされる事件で、元講師が部下の女性2人を東京都港区の製薬会社に社員として雇用させた上で作業を手伝わせていたことが19日、同社や大学への取材で分かった。同社は「無届けで人に投与していたとは知らなかった」としている。
大阪府警が再生医療安全性確保法違反容疑で、同社を家宅捜索したことも捜査関係者への取材で判明。府警は、元講師が製薬会社を巻き込んだ経緯や背景を調べている。
同社によると、元講師と同社は今年5月下旬に研究契約を締結した。
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