<名古屋>いじめ?中2男子自殺 ノートに「複数から死ね」
毎日新聞 2013年7月11日(木)21時30分配信
名古屋市教育委員会は11日、同市南区の市立中学校2年の男子生徒(13)が10日午後に自宅近くのマンション(11階建て)から転落して死亡し、自宅から「複数の人から死ねと言われた」などと書かれた、いじめを苦にした自殺を疑わせるノートが見つかったと発表した。生徒が転落する前後の様子が防犯カメラに映っており、愛知県警は11階から飛び降りた自殺とみて事実関係を調べている。
男子生徒と同じクラスの複数の生徒が毎日新聞の取材に、10日に男子生徒もいる中で行われたクラス会で、一部のクラスメートが「(男子生徒が今後)自殺するらしい」という旨の発言をし、担任の女性教諭(31)もその場にいたと証言した。
女性教諭は11日、市教委の聞き取りに「(ノートにある)『死ね』という言葉は(10日は)聞いていない。耳に届いていれば必ず注意している」と説明。「(男子生徒からは)死にたい気持ちでいるという訴えはなく、いじめられているという認識もなかった」とも述べたという。
市教委によると、10日午後3時半ごろ、付近住民から「生徒がマンションから転落したらしい」と学校に連絡が入った。ほぼ同じ頃、生徒の母親が「自宅で自殺をほのめかすノートが見つかり、(息子の)姿が見当たらない」と学校を訪れた。教諭らと現場へ向かったが、生徒は午後5時ごろ、病院で死亡が確認された。現場のマンションは中学に入る前に生徒が住んでいたことがあるという。ノートには、「自分に嫌気がさした」などと自殺をほのめかす言葉も書かれていた。【井上直樹、岡大介】