<大阪市教委>セクハラ前校長に退職要求へ…「不適格」

<大阪市教委>セクハラ前校長に退職要求へ…「不適格」
毎日新聞 2013年10月25日(金)2時30分配信

 児童の母親へのセクハラ行為で更迭された大阪市立小の民間出身の前校長(59)について、市教委は「校長として不適格」として学校現場に復帰させず、自主退職を求める方針を固めたことが24日、分かった。自主的に退職しなければ、分限免職処分も検討する。25日の教育委員会会議で市教委事務局が原案を示し、教育委員が最終判断する。

 民間人校長は「任期付き校長」(3年間)としての採用で、降格や職種変更ができないため、市教委が対応を検討していた。

 前校長は9月に更迭された後、市教育センターでの約1カ月間の再発防止の研修を経て今月22日に市教委の面談を受けた。市教委は前校長の一連の言動から「研修をしても改善がみられず、校長としての適格に疑問がある」と判断した。保護者からの反発も考慮したとみられる。

 前校長は今年4月採用。市教委によると、5月と6月の2回、市内の飲食店などでPTAの親睦会をした際、児童の母親の尻を触ったほか、「僕と会えなかったらさみしい?」などと記したメールを送ったとして、減給10分の1(6カ月)の懲戒処分を受けた。

 市教委に提出した顛末(てんまつ)書で、前校長は英国のスパイ映画を引き合いに、保護者から情報を得るために気を引く「007の様な行動」をしてしまったとも記述していた。【茶谷亮、山下貴史】

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