滋賀県長浜市の住宅の冷凍庫に遺体を遺棄したとして、この家の住人や親族の男ら3人が逮捕された事件で、親族の男の妻の行方がわからなくなっていることがわかりました 事件が起きたのは滋賀県長浜市の静かな住宅街でした。 切通大雅 記者 「遺体が見つかったのは、閑静な住宅街にあるこちらの民家です。遺体は民家の冷凍庫の中から凍った状態で見つかったということです」 2日、住宅の冷凍庫から成人女性とみられる遺体が見つかりました。遺体は内臓まで凍っていて長期間、冷凍庫に入れられていたとみられます。 警察はこの家に住む無職の岩瀬浩一郎容疑者（72）と息子の龍彦容疑者（49）、それに親族で、大阪府堺市に住む野中秀紀容疑者（62）を逮捕しました。 近所の人 「（岩瀬浩一郎容疑者は）おとなしかったですよ。（龍彦容疑者は）目が合っても挨拶はしませんでしたね。普段からあんまり人の出入りは少なかったですね」 事件の発端となったのは、その前日に長浜市から約120キロ離れた大阪府堺市で見つかった遺体でした。 木村智子 記者 「こちらの住宅で夫婦が首を吊った状態で見つかった夫婦の遺書に、滋賀県内での死体遺棄事件を伺わせる内容が書かれていたということです」 亡くなっていたのは、57歳の男性と71歳の女性の夫婦で、逮捕された3人の親族とみられ、その後 遺書に書かれていた通り、長浜市の住宅で遺体が発見されたのです。一体何があったのでしょうか。 4日、新たにわかったのは、遺書のより詳細な内容です。 『遺体は野中容疑者の妻で、5年前に死亡した』 もともと堺市に住んでいた野中容疑者の妻は、数年前から長浜市の岩瀬浩一郎容疑者と龍彦容疑者が同居する住宅で生活。その後、なんらかの事情で死亡したものの、遺体がそのままになっているというのです。 捜査関係者によりますと、この妻とは連絡が取れておらず行方がわからなくなっているということです。 警察は3人の認否を明らかにしていませんが、遺体はこの妻の可能性もあるとみて身元確認を急ぐとともに、親族間でのトラブルの有無についても捜査しています。