教諭「人権意識に甘さやゆがみ」
2010/04/15 19:25 RKB毎日放送
生徒の父親に差別的な内容の手紙を送りつけたとされる、久留米市の市立高校教諭の初公判が開かれ、検察側は、懲役1年6か月を求刑しました。
教諭は起訴内容を認め、「人権意識に甘さやゆがみがあった」と述べました。
きょう、初公判が開かれた久留米市の市立高校教諭、吉田威被告。
起訴状などによりますと、吉田被告は、高校で生徒指導主事を務めていた去年2月、学校が、ある男子生徒を謹慎処分としたことをきっかけに、処分に抗議する男子生徒の父親とトラブルになりました。
そして、去年9月から10月にかけて5回にわたり、父親に対して被差別部落を中傷する手紙やはがきを送りつけたとして、脅迫の罪に問われています。
「怒りの赴くままにやってしまいました」、「何十回も人権研修を受けてきたが、人権意識に甘さやゆがみがあった」、吉田被告は法廷でこのように述べ、「関係者に直接、謝罪したい思いでいっぱいだ」と繰り返しました。
検察側は、父親の心情について、「心が手で握りつぶされるような痛みを感じた」、「精神状態はズタズタ。これ以上耐えられない」と、供述調書を読み上げました。
また、父親が事件後に、十二指腸潰瘍と診断されたことに触れたうえで、「教諭という立場でありながら、極めて執拗かつ陰湿な犯行」で、「社会的な影響は大きい」として、懲役1年6か月を求刑。
一方、弁護側は、「心から後悔していて、引っ越しを余儀なくされるなど、すでに罰は受けている」と述べて、執行猶予付きの判決を求めました。