第三者委、現場の学校視察 大津中2自殺
京都新聞 2012年9月20日(木)23時29分配信
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒が自殺した問題で、いじめの事実解明を目指す第三者調査委員会の第4回会合が20日、市内で開かれ、10月から教師15人への聞き取り調査を始めることを決めた。また会合に先立ち、委員が男子生徒が亡くなった現場や中学校などを視察。いじめの外部委が現場を訪問するのは全国的にも例がないという。
委員5人は生徒が通っていた中学校区を視察し、子どもの生活環境を確認。午後は中学校を訪れ、3年生の授業を参観した。教師に対し「事実を知った上で、提言につなげたい。同じことが繰り返されないよう、一緒に考えたい」と調査への協力を求めたという。
会合では、10月上旬から中旬にかけ、校長や担任ら教師15人に聴取することを決定。自殺前に教師がいじめと認識していた可能性を示す資料もすでに確認済みで、弁護士の横山巌委員長は「どういう認識だったのか聞き取る」と説明した。
横山委員長によると、聞き取りをする生徒は当時の2年生を中心に約20人を想定。いじめていたとされる同級生にも行う予定だが、実現しなかった場合は「今ある資料で判断するしかない」という。
23日に第5回会合を開き、市教育委員会が全校アンケートを基にいじめと認定した事案を含め、生徒への加害行為など調査項目を確定させる予定。
会合後、遺族側の代理人は「校長と市教委がいじめの情報を共有できなかったのはなぜか。第三者委で問い直してもらいたい」と父親の思いを語った。