高校教諭、愛車に体操着落下で生徒に蹴り
サンケイスポーツ 2012.10.17 18:27
干していた体操着が愛車の上に落ちたことに立腹し、山口県立宇部高校(同県宇部市)の30代の男性教諭が生徒2人に腰を蹴るなどの暴行をしていたことが17日、同校への取材でわかった。
男性教諭は「汗で汚れた体操着を校舎に干すのは、そもそもみっともないと思っていた。愛着がある車に落とされて腹が立ち、注意するより先に暴力をふるってしまった」と話しているという。
同校によると、9月6日午後、1年生の男子生徒らが校舎3階のベランダに干していた体操着数着が中庭に落ち、1着が駐車してあった男性教諭の車のトランクに落下した。休み時間に生徒らが拾いに行った際、見ていた男性教諭が拾った生徒の腰を蹴り、体操着で生徒の顔を数回たたいた上、体操着を近くにあったごみ捨て場に捨てた。
同校の担当者は「車種は言えないが、われわれから見れば高級車。男性教諭は車が好きでドライブが趣味だった」と話した。
9月11日、同校に匿名の電話があり発覚。時光義朗校長は生徒らに謝罪し、全校集会で経緯を説明した。男性教諭は現在も勤務を続けており、山口県教育委員会は「厳正に処分を検討する」としている。(共同)