<バルサルタン>千葉大中間報告「データ操作見いだせず」
毎日新聞 2013年12月17日(火)20時49分配信
降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑で、千葉大の調査委員会は17日、「現時点で、意図的にデータ操作が行われたことを示す内容は見いだせなかった」とする中間報告を発表した。患者108人分について論文に使ったデータとカルテを照合したところ、各項目で5〜8%の不一致があったが、再解析した結果、データ操作されたとは言えないと説明した。
大学側は「あくまで内部的な調査だ」としており、データの照合作業を依頼した第三者機関の調査結果を待って最終報告する。
これで臨床試験を実施した5大学の調査結果がひとまず出そろった。他の降圧剤に比べてバルサルタンに有利な結果を導いた3大学の試験でデータ操作が見つかり、大きな差が出なかった2大学では操作が否定される結果となった。
千葉大の試験にはノバルティスファーマの社員(5月に退職)が参加していたのに、論文では社名が伏せられていた。ノ社から受けた奨学寄付金についても記載がなく、調査委は「説明が不十分だった」と批判した。千葉大の論文責任者は小室一成教授(現在は東京大教授)。【河内敏康、田中裕之】