息子や弁護士事務所の関係者をかたる「オレオレ詐欺」で、広島市に住む女性から現金150万円をだまし取ろうとしたとして、男（23）が現行犯逮捕されました。 特殊詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、奈良県生駒市に住む男（23）です。警察によりますと、男は4月1日から2日にかけて、他の人物と共謀し、息子になりすまして電話をし「不倫相手の親族に怪我を負わせた慰謝料として、現金200万円を支払う必要があるので、息子の代わりに行く弁護士の助手に現金を渡して欲しい」旨のうそを言い、現金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。警察の調べに対し、男は容疑を認めているということです。 警察によりますと、女性（83）は4月1日に息子を名乗る男に、不倫相手を妊娠させたことの示談金名目で、現金を200万円だまし取られていて、同様の手口で電話があったため、不審に思い、2日の午前6時45分ごろ警察に「お金を要求されていて、今日受け取りに来る」と相談。そのおよそ3時間後、男が女性から現金を受け取りに来たところを警察が現行犯逮捕したということです。 警察は、1日に女性から現金をだまし取った人物らと、男が関係しているとみて捜査しています。また、男は、特殊詐欺で現金の受け取りを担当する、いわゆる受け子役で、「闇バイトに応募して犯行に及んだ」と話しているということです。