1年近く教科書なしで授業、男性教諭が配り忘れ
読売新聞 2月4日(火)12時40分配信
熊本県教委は4日、同県御船町の小学校で、担任の男性教諭(50歳代)が6年生の一部児童に図画工作の教科書を配り忘れ、一部児童は1年近く教科書なしで授業を受けていたことを明らかにした。
町教育委員会は「授業は学習指導要領に沿って進められており、履修状況に問題はない。補習も必要ない」としている。
県上益城(かみましき)教育事務所などによると、配布漏れのあった教科書は、5、6年生向け図画工作の下巻。男性教諭は2012年9月、5年生2クラスのうち、担任する1クラス分25冊を受け取ったが、当時使っていた上巻を終えてから配ろうと考え、教室で保管していた。
ところが、6年生のクラス替えの際、教諭はもう一つのクラスの教諭に保管していた下巻25冊を渡してしまった。このため、自分のクラスで5年生から引き続き担任した13人には下巻が配られないままになった。持っていない児童は、隣の児童に見せてもらうなどしていたという。
今年1月下旬、保護者の指摘で発覚。学校は同29日に事実関係を確認し、6年生の保護者全員に経緯を説明、謝罪した。教科書の受領などを記録する校内の文書では、配布済みになっていた。学校などの調査に男性教諭は「(配るのを)失念していた」と話したという。
文部科学省教科書課は「教科書を児童に配らなかったという話は聞いたことがない。県教委を通じて報告を求め、対応を検討したい」としている。