<東大阪市立中>偽免許で教職15年…大卒もウソ

<東大阪市立中>偽免許で教職15年…大卒もウソ
毎日新聞 2014年2月22日(土)0時46分配信

 東大阪市立縄手中学校の男性教諭(45)が偽造した教員免許で大阪府に教員採用され、最近まで約15年間、教壇に立っていたことがわかった。府教委が明らかにした。男性が偽造を認めたため、府教委は採用日にさかのぼって失職とした。府教委は文部科学省に報告するとともに、大阪府警に被害届を出すことなども検討している。男性は1994年に大学を卒業したと申告していたが、これも虚偽で、教員になる資格要件を欠いていた。教員免許を持たない者がこれほど長期間、教職に就いていたことが発覚するのは異例だ。

 府教委によると99年に採用され、縄手中には2007年から勤務している。男性は今年、初めて教員免許の更新手続きの対象となり、先月30日に府教委を訪れて教員免許状のコピーを提出した。ところが、府教委が男性の免許番号をシステムに入力すると、別人の名前が表示された。

 府教委は、男性に大学の卒業証明書の提出を求める一方、大学に照会すると、卒業していなかったことが判明。それでも男性は今月17日、退学証明書を改ざんした「卒業証明書」を府教委に持参したため、追及すると、大学を卒業していない上に無免許だったことを認めた。

 府教委は教員採用の際、採用予定者に免許状のコピーを提出させている。しかし、男性は友人の免許状をコピーして名前や生年月日を書き換えた上、写しを府教委に提出していたとみられる。採用以降、免許の更新手続きなどがなかったため発覚しなかったという。男性は「教員になると周囲に言い続けていた。うかると思っていなかった教員採用試験に合格したので、免許状を偽造した」と説明しているという。縄手中によると、男性は1年生の学級の副担任を務め、社会科を教えていた。

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