「キモイ」「消えろ」…13歳自殺をいじめ認定

「キモイ」「消えろ」…13歳自殺をいじめ認定
読売新聞 2014年3月4日(火)20時16分配信

 神奈川県湯河原町立湯河原中学校2年の男子生徒(当時13歳)が昨年4月に自殺した問題で、同町教委は4日、「生徒の自死はいじめの結果によるものと推認できる」とする第三者委員会の調査報告書を公表した。

 報告書によると、男子生徒は2012年4月頃から約1年間、同じ部活動の男子生徒3人から〈1〉運動着のズボンをおろされる〈2〉柔道技をかけられる〈3〉「キモイ」「消えろ」と言われる――などの嫌がらせを受け、自殺した際は「誰も僕の心をわかってくれない さようなら」と書いたメモを残していた。

 第三者委はこれらの嫌がらせを「いじめ」と認定、「出口の見えない先行きの不安から自死に至ることは十分に推測し得る」として自殺との関連性を認めた。さらに、生徒が自殺した前日、クラス担任に提出する自己紹介カードの裏面に、「たまには僕たちの悩みを聞いてください」と書いていたことなどを挙げ、「教員が丁寧に対応していれば、(自殺は)未然に防げたのではないか」と指摘した。

 生徒は昨年4月10日、自宅で首をつって自殺。町教委は昨年8月、弁護士や医師ら5人で構成される第三者委員会を設置し、生徒や教員らから聞き取り調査を行ってきた。

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