偽校長印で事務処理 盛岡管内小学校の女性事務主任
岩手日報(2014/03/19)
県教委は18日、学校の文書を偽造していたとして、盛岡教育事務所管内の40代女性小学校事務主任を停職6カ月の懲戒処分とした。校長と同姓の印鑑を使って決裁を免れるなど、不適切な事務処理は6年間で400件以上に上るとみられる。
県教委によると、女性は2008年度から、同事務所管内の小学校2校で文書を偽造。主に教職員の出張に関する書類に、校長や副校長と同姓の印鑑を使い、決裁を受けずに教育事務所へ提出していた。印鑑は校内のものを使ったり、自ら購入もしたという。
昨年9月、事務の遅れを不審に思った校長が教育事務所に相談して発覚。不適切な事務処理は、押印関係だけで約350件、学校日誌の記載の改ざんなども約60件に上る。
金銭の私的流用はなく、事務処理を怠っていたことを隠すためだったという。女性は辞職願を提出し、18日付で受理された。県教委は当時の校長、副校長に文書訓告や口頭で厳重注意した。このほか、交通事故を起こした教職員と事務職員の計3人を戒告処分とした。