公募校長、橋下徹市長の肝いりも…早期退職・セクハラで批判噴出
産経新聞 2014年5月23日(金)14時47分配信
大阪市の校長公募は外部人材の登用に積極的な橋下徹市長の肝いりで導入された。しかし、相次ぐ不祥事やトラブルに市議会で制度への批判が噴出している。
昨年4月着任の外部出身者11人のうち、処遇に不満を持った校長が3カ月足らずで早期退職。保護者らへのセクハラ行為があった校長は更迭後に自ら退職した。
さらに、体調不良を訴えて今年4月以降の勤務日の半分以上を休んだ校長の更迭も決まっている。
公募への批判が高まる中、今年4月には新たに外部出身の12人が就任。市と市教委は今月、今後採用した公募人材について不適格と判断されれば任期を短縮する改善策をまとめ、市議会に公募継続の理解を求めてきた。
しかし、市教委が生野区の中学校の校長を留任させ、保護者の反発を招いている状況に市議会側は態度を硬化。公明、自民、民主系の3会派は補正予算案から平成27年度着任分の公募経費を削除する修正案を提出する方針を固めた。3会派で過半数を持っており、修正案は可決される見通しだ。