いじめ?生徒転落、大けが 滋賀・高島の中学調査
京都新聞 2014年6月11日 9時19分配信
滋賀県高島市内の中学校で5月下旬、2年の男子生徒が校舎3階から転落し大けがをする事故があり、背景にいじめがあった可能性があるとみて、校内のいじめ防止対策委員会が調査を進めていることが、市教委などへの取材で10日までに分かった。
市教委などによると、この男子生徒は5月26日午前、休み時間中に校舎3階の窓から落ち、両足骨折や顔面打撲などの重傷を負った。現在も入院している。
ほかの生徒への聞き取りなどから、男子生徒はいじめが原因で飛び降りた可能性が浮上し、校長や教頭、教務主任らでつくる校内いじめ防止対策委が調査を始めた。
6月初旬に全校生徒に緊急アンケートを行った結果、男子生徒は足を蹴られたり物を隠されるなど、いじめとみられる行為を受けていたことを複数の生徒が指摘した、という。
防止対策委は今後、臨床心理士や弁護士ら第三者の専門家も加え、より詳細な調査や対策などに当たる方針。
市教委の上原重治主席教育次長は「調査中で詳細は話せない。結果がまとまった段階で公表する方向で検討している」としている。