パワハラで懲戒解雇は無効…元教授が大学を提訴
読売新聞 2014年12月13日 11時00分
群馬大が11月、教職員にパワーハラスメントをしたなどとして大学院医学系研究科の40歳代の男性教授を懲戒解雇した問題で、元教授が同大を相手取り、解雇は無効として地位確認や慰謝料100万円などを求める訴訟を前橋地裁に起こしたことが12日、分かった。
同大は処分の理由として、元教授が同じ研究室の教職員5人に対し、休日出勤の強要や、男女を差別する発言などをしたことを理由に挙げた。
これに対し元教授は訴状で、処分理由となった行為は、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントに該当しないか、極めて軽微だったと主張。大学は諭旨解雇に応じるかどうかその場で迫り、元教授が返答を留保したにもかかわらず懲戒解雇とした処分は、違法で無効だとしている。
同大は「訴状の中身を精査し、粛々と対応していく」としている。